6.4,12 .Right Column

ウェブサイトをデザインする時、大抵の場合カラム分けってのをすると思うんですが、いわゆるナビゲーションボタン群を左側に置くか、右側に置くか、結構な割合で意見が分かれますよね。まあ最近では jQuery なんかを使ってダイナミックに配置するパターンもあって益々一概には言えない雰囲気になってるけど。
ウェブデザイン創世記。90年代から2000年代にかけて、ほとんどのサイトのナビゲーション、サイドバーは左側でした。これはまあデザイン云々というよりもHTML的な制約やら何やらあったと思うんですよね。もともとウェブデザインは簡易とはいえプログラム言語によって構築されるデザインだし、左上原点という原則は揺るぎないもんだったと思うんです。Flashなんかをやってるとこの左上原点という原則はまさに顕著で、数値をいじるときに「あれ、これマイナスだっけ、プラスでいいんだっけか?」なーんてのは日常茶飯事。元々プログラムからデザインに入った方々には特に問題はないのかもしれないけど、自分みたいにバリバリの文系コース出身だとこの切り替えが意外に大変だったのを記憶してます。
※この数年Flash起動してねぇ・・・。
話変わって大学生時代。当時の講義に「社会心理学」というのがありました。通称「シャカシン」。これがまた一癖も二癖もある教授が担当してて、およそ一時間の授業のうち、ほぼ9.9割何を言ってるのか分からない。ものすごく重箱の隅をつついたような、どうでもいい話を延々聞かされるわけです。学生に質問をしたり、議論する、なんてのは皆無。ほぼほぼ教授の独壇場でそのくせテストではその話をもとにしないいわゆるこれまた難解な問題を2問くらい出して配点ひとつ50点とか、そんな感じだったんですよね。で、結局赤点取るやつ続出なわけです。
そんな社会心理学の講義で忘れられない教授の問いかけ(珍しくも)があります。それは、
「エレベーターに見知らぬ複数人で乗った場合、大抵の人は大体上にある階数表示を見つめるのはなぜか?」
言われてみれば、あ、なんで? 確かに自分もビルとかデパートとか行ってエレベーターに乗ると桁が上がっていく階数表示見ちゃうわ、みたいな。
おそらくですが、このシチュエーションには「見知らぬ人」「閉所空間」「目的地に移動せず到達する」みたいなキーワードがあると思うんですね。まさに社会における心理学。人間の行動とは実は無意識のうちの行動がなんと多いことか。深層心理における行動の規範にはどこかに理由がある、というまさにその縮図だと思うんです。
もうひとつ。前述のウェブデザインにおけるナビゲーションの左右配置。
これをエレベーターの中にいて、と仮定しましょう。するってぇと、大抵上にある階数表示部分、つまり最も目がいく箇所にはウェブデザインでは企業の顔たるロゴマーク、グローバルナビゲーション、ログインボタン系が並びます(ファーストビュー云々はおいといて)。次にサイドバー、これはあれですよ、エレベーターを操作するボタン群、この位置に置いてしかるべしなんじゃないかな、と。そう、エレベーターのボタン(上、下、階数)は大抵右側にありますよね。
これはエレベーターに入り、振り返って、右利きの人間が最も押しやすい場所、そして右利きの人間が注意力が右側に偏るのに由来しているんじゃないかと思ってます。勿論確認したわけではないのでもしかしたらまったく別の理由があるのかもしれません。それこそシステム的な。ただ、こんなふうに人間の行動と心理に基づいて、ウェブデザイン、特にナビゲーションの多いデザインにおいてはきちんと語るべきなんじゃないかな、とそう考えてます。
※左利きの人ごめんなさいorz
右ナビが語られるのは他にも様々な理由があります。上であげたのはあくまで一論。そして思いつき。デザインとは使う人のためのものだ、ということの再認識、という感じで。









